アナタと私の秘密の遊び。
「桜、お待たせ。」

開いた扉から入ってきた彼は息を弾ませて私に微笑んだ。

日課のジョギングを終えた足でそのまま訪れるのはいつもの事。

額にびっしりと掻いた汗が……匂いが、私にアナタを感じさせてくれる。

私が差し出したタオルを受け取るフリをして彼は私を抱きしめた。

「ちょ、ちょっと……。」

口では文句を言いながら、でも本気での抵抗は決してしない私。

彼もそんなことは知っていて抱きしめる腕に力なんか入っていない。
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