囚われ姫~今宵降りゆく星屑は~
あたしの背筋は一瞬で凍り付いた。
何を言っているの?
あたしの“大切な落とし物”をどうして西館くんが?




そこではたと気付く。
西館くんはあたしのストーカーだ、と。
あたしがイヤリングを落としたのを見て、キラキラした目でそれを拾ったのではないか、と。




「ちょっ…返してよ!」
「ヤだね。俺の宝だもん」
「元々西館くんのじゃないぢゃん。返してったら!」




縺れ合いながらあたしと西館くんは床に倒れる。
西館くんがあたしの下にいるという完全なるエロマウントポジションだ。

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