囚われ姫~今宵降りゆく星屑は~
西館くんは誰よりも早く、あたしの“変化”に気がついてしまった。
近づいてくる西館くんに、内心怯えていたけれど、クラスメイトは誰一人そのことに気づかない。
「刹那、いつものイヤリングどしたの?失くした?」
「あ、うん。片方落としちゃって…」
意味ありげな目線も、顔も態度も、あたしはとにかく西館くんの全てが嫌いだった。
西館くんがあたしを選んだ理由も解せないままなあたしに、西館くんは耳元で囁いた。
「あのイヤリング、片方俺が持ってるんだよね」
近づいてくる西館くんに、内心怯えていたけれど、クラスメイトは誰一人そのことに気づかない。
「刹那、いつものイヤリングどしたの?失くした?」
「あ、うん。片方落としちゃって…」
意味ありげな目線も、顔も態度も、あたしはとにかく西館くんの全てが嫌いだった。
西館くんがあたしを選んだ理由も解せないままなあたしに、西館くんは耳元で囁いた。
「あのイヤリング、片方俺が持ってるんだよね」