オークションの悪戯-イタズラ-

深まる愛、濁り砕ける愛。

「何故…?」

「仮にも憂子は俺を癒すためにあるんだ

癒せ」

「それは…」

「今日抜けたことに申し訳無さが

あるならしろ」

う…それ言われると弱い。

凄く緊張するけど、するしかない…

かな、

暁人さんの頬を両手で包む。

背伸びをすると暁人さんが

屈んでくれる。

唇を恐る恐る合わせる。

そうすると後ろ髪を引かれる。

「いっ…!んんっ!」

噛み付くようなキスが落ちる。

いつもより荒々しいキス。

触れていて熱くなった舌が糸を引く。

「はぁ…っ、暁人さん怒ってますか?」

「怒っていない、部屋に戻る」

暁人さんが部屋を出て行く。

ぎゅって胸を締め付けられる。
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