すき。すき。すき。
私はさっきから慌ててばかりで
挙動不審で、
ほんとに頼りない。
…なんで私なんかが
生徒会に入れたんだろう。
反対のテラスでは
もうとっくに飾りつけを終えた
優希先輩の指揮下にあった
グループが談笑している。
同じ量の仕事なはずなのに
私のグループに配属されてしまった
サッカー部の皆さんが
気の毒でならない。
そんなことを考えながら
ぼー。っとしていると
優希先輩と視線が交わる。
私は、は。っとした。
優希先輩はゆっくりと微笑んで
ガッツポーズを作る。
"大丈夫。がんばれ。"
そう言われた気がした。