赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
メルリナとも約束をした。

ありがとうと言った彼女の顔が曇るのは、見たく無いと思った。


それに自分がここにいるためにはジュークに血を飲ませることが必須条件だ。

それが花嫁の役割りなのだから。


今更村になど帰れない。

出戻り女になりたくはなかったし、追い出されるようにここへ来た様なものだ。

帰った所で今更自分の居場所などない。



だから、何としてもジュークに血を飲んで貰わなくては。
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