赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
(だから! 確証も無いのにジューク様の所為にしちゃ駄目だって!)

テーブルを撫でていた手を拳に握り、自分に言い聞かせる。


「駄目だわ、もっと他の事を考えよう」

今考えていた事を振り払う様にそう声を出す。


今、一番に自分が考えなくてはならない事。

今、一番に自分がやらなければならない事。

それは自分の血をジュークに飲ませる事だ。
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