赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
(だったらあり得なくは無いわよね)

よし、と意気込みキサラは口を開いた。


「あたしの血を飲みに来たんですか?」

単刀直入に聞く。


するとジュークは軽く目を見開くと、深くため息をついた。

そして出た言葉はキサラが口にしたものとは違うもの。


「お前の血など、絶対に飲まん」

今度は、キサラが目を見開く番だった。
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