赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「え、でも……」

メルリナの話と違う、と思った。


確かにジュークは他の娘の血を飲みに行っていた。

だからメルリナから話を聞いたときも自分の血をジュークが飲むのは難しいかもしれないと思っていた。


だが、自分はジュークに血を飲ませるために花嫁となってここに呼び寄せられたのだ。

今は無理でも、いずれジュークは自分の血を飲むのだろうと考えていた。


なのに、絶対に飲まないとはどういう事か。
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