赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
ぺしっぺしっ

「……」

全く反応は無い。


ジュークは小さくため息をつき、キサラを横抱きにして抱き上げた。

意識のない人間を持ち上げているわりには軽いと少し驚く。


胸が小さく、ほっそりした体型だとは思ったが、身長の方も思っていたより小柄だったようだ。

腕の中に収まりそうな小ささに、何とも言えない思いが心をくすぐる。
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