赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
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ジュークは、ただ事の成り行きを突っ立ったまま見ていた。

反発して来たキサラが、勝手に転んで頭を打って気絶してしまった。


(この状況、どうすればいいんだ?)

キサラが気絶した後も、あまりに突然の出来事に呆然と立っていた。


しばらくそうしていたが、このままにしておく訳にもいかないだろうと倒れている彼女に近付く。

頭に気を付けながら上半身を抱き起こし、軽く頬を叩いてみる。
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