赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「だから良いんです。ダンテさんには申し訳ないですけど、先生方にはこのまま逃げてもらった方があたしとしても助かりますから」

「そうですか……分かりました。ダンテ様には私から伝えておきます」

淡々とした口調に有り難う御座いますと返そうとしたが、セラの言葉には続きがあったらしくそちらの方が早かった。



「先生方は役に立ちそうに無いので、私がキサラ様をご指導します。と」

「え?」

思いもよらぬ言葉にキョトンとしたキサラ。

そんな彼女にセラは紫水晶の瞳を真っ直ぐに向ける。
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