赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「さ、準備を始めちまおう。やることは沢山あるんだ。一週間で間に合うかどうか」

そんなこんなで、キサラは拒否という選択肢すら与えられないままマクスウェル伯爵の元へ嫁ぐことになった。


準備の一週間は慌ただしく、マクスウェル伯爵が吸血鬼なのかどうかなど考えている暇も無かった。

だから馬車の中で考えることになったのだが、どちらにせよ逃げられる自信は無いためあまり変わりなかったかもしれない。


そうしてキサラは夢にも思い描いたことが無い様なお城へと嫁いで行った。
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