赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
でも、自分の不運は筋金入り。

噂が本当だという可能性も十分にあった。


そして今のダンテの反応。

(これ、やっぱり噂は本当ってことよね……)

泣きたい気分になりながら項垂れた。

そしてフラフラと目についた化粧台に座り鏡を見る。


村人が持つような簡素な物ではなく、綺麗に磨かれた鏡。

キサラは初めて自分の姿をハッキリと見た。
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