赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「それにしてもセラ、貴女どうして部屋の前で突っ立っていたのですか?」

ダンテが何気なく聞いた。

それに対してセラは全く表情を変えず淡々と答える。


「キサラ様とジューク様が何やらお取り込み中でしたので」

「……」

(いや、首締められてたんだけれど……)


「夫婦の情事を邪魔するのはヤボですわ」

(いやいやいや! それじゃあ変な意味に聞こえるから!)

突っ込むが言葉にはしていないので意味はなかった。
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