赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
不思議に思って目を開けると、すぐ近くにセラが立っていた。

その手にはポットとティーカップ。


セラはキサラについて来てこの部屋には元々いた。

だが、ドアの近くにいたので少し離れた場所にいたはずだ。

いつの間にこんな近くに来たのだろうか。


「奥様、ご無事ですか?」

やはり無表情でセラは話す。

彼女の表情が変化する事などあるのだろうか。
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