赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
 


簡単にテーブルを直し、ポットなどは危ないからとセラが片付けた。

そうしてからキサラとメルリナは向かい合って座った。


ひと呼吸置いてからメルリナは口を開く。

「まずは、マクスウェルの……この家の事ね」

そう切り出し、彼女は昔話でも語る様に話し出した。


「この家の当主、代々のマクスウェル伯爵はみな吸血鬼なの」
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