赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「キサラ様を助けるのは、ジューク様の役目ですので」

「?」


意味深ではあるが、どういう事なのかキサラにはサッパリ分からない。

だがメルリナはハッとした顔をし、キサラに向き直る。


「そうね。ジュークの役目だわ」

怖いくらい真剣な眼差し。

先程の微笑みとは打って変わって、伯爵婦人の顔をしている。


「話すわ。ジュークの事、この家の事。そしてあなたの事を」
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