赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
ゴクリと、キサラは生唾を飲み込んでいた。
一番の疑問。
異国には魔術を扱える魔王もいると聞くし、吸血鬼が存在していたとしてもそれ程不思議はない。
だが、何故マクスウェル伯爵家なのか。
伯爵という地位の者が、何故闇の生き物とされる吸血鬼の一族になってしまっているのか。
勿体ぶっているわけでは無いだろうが、メルリナはゆっくりと話す。
「昔……。何代も前のことよ。この家はとても貧乏だった事があるの。地位だけ高くても、木の根を噛む様なこさえあったらしいわ」
一番の疑問。
異国には魔術を扱える魔王もいると聞くし、吸血鬼が存在していたとしてもそれ程不思議はない。
だが、何故マクスウェル伯爵家なのか。
伯爵という地位の者が、何故闇の生き物とされる吸血鬼の一族になってしまっているのか。
勿体ぶっているわけでは無いだろうが、メルリナはゆっくりと話す。
「昔……。何代も前のことよ。この家はとても貧乏だった事があるの。地位だけ高くても、木の根を噛む様なこさえあったらしいわ」