君の声がききたい
「奏」




聞き覚えがある声が…俺の名前を呼ぶ……

俺はゆっくりと、声がした方に目をやった。



「…………」

「奏…」


そこには、恵里佳と美穂の姿が…

2人は、俺の部屋の前に立っていた。



ス…



沙和はとっさに、俺の後ろに隠れるように下がる。




「奏…あのさ・・」


美穂が、恵里佳を代弁するように話し始めた。



「もう一回話だけでも……」


タ…

美穂が何かを言いかけていた時…俺は沙和の手を引いて、今来た道を戻った。


そして郵便受けに入っていたものを戻し、早歩きで歩き出す…




一刻も早く離れたい…

なんなんだよ、本当…


俺につきまとうな…

俺は沙和が好きなんだよ…

もうほっといてくれ…



あいつらにそう言いたかった。


でも、言えなかった。


今の行為を見て…あいつらがうざいとか言うよりも、

なんだかもうキモいとか、そうゆう方向に感じてしまっている俺。


もうあいつらと話したくもなかった…







「ありがとうございました」
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