君の声がききたい
――『そりゃそうだよー。男ってさ…釣った魚に餌あげないってゆうか・・付き合ったら放置なとこあるからねー。でも女はさ…相手がなに考えてんのかわかんないし、とりあえず言葉で言って欲しい時ってあるじゃん?』


“うんうん”とハルに共感する私。



――『“好き”って言って欲しくて、わざと困らせるようなこと言ったりさ〜…“他の子と付き合えば?”とか(汗)それで喧嘩になったりしちゃうんだよね…バカだよね〜』


“へへ”と笑うハル。


でもわかる…

わざと困らせるようなこと言ったり…しちゃうよね。

私もそうだもん…




――『奏くんは、そんなに言葉ベタなんだ?』




ちゅるちゅると、残り少ないアイスコーヒーをストローで吸うハル。




――『うん…言葉で愛情を表現するタイプ‥ではないかな?あ、でも……肝心なことは、ちゃんと言ってくれるけど…』

――『なんだノロケかよ(呆)』


・・・・(///)

ノロケ…なのかな…


恥ずかしくなりながら、薄くなったカフェオレを飲む。




なんだかんだ言ってるけど…

私は‥奏のこと好きだよ…


不満はあるけど、

別に文句はないし…



奏のこと考えるだけで、

こんなにもドキドキするよ…


付き合って1ヶ月ちょっと経つのに…

なんだか片思い中みたいに、奏のことばかり考えてる…
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