君の声がききたい
すると、後ろから誰かに肩を叩かれた。



ハル…?


振り返ると…





「………っ!」


目を見開いたまま、ドクンッと胸が鳴る…


振り返えった先には…

奏のことが好きなあの子…確か恵里佳って名前。

その恵里佳って子の隣には、修也くんの彼女が立っていた。


私は腰を上げ、2人を少し遠ざけるように立つ…




「……!」


すると、恵里佳って子が私に一枚のルーズリーフ用紙を見せてきた。



《ちょっといい?》

「………」


ルーズリーフには、女の子らしいかわいい字でそう書かれていた。


この人たち…私が耳が聞こえないこと知ってるんだ…

そういえば…一回居酒屋で会ってるもんね。

その時、奏が私のこと紹介してくれたんだっけ…




「・・・・」


恵里佳って子の誘いに…私は正直迷った。

ハルのことも気になったし…


でも…




私は静かにコクリと頷く。






この人たちが私を誘う=話があるってこと。

その話=奏のことしかない。
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