君の声がききたい
「どうした!?足痛いのか?」


俺がそう言うと…沙和は痛々しい顔をして、コクリと頷く。

沙和の足を見ると…



「うわ…すげえ腫れてんじゃん!どうしたんだよ、これ…」

「………」


沙和の足首は、野球ボール大きさくらい腫れてしまっている。




「俺に捕まって…」


俺は沙和を抱え、とりあえず沙和をトイレに座らせた。

そして、床に置いてあった沙和のカバンを叩く。


沙和は鼻をすすりながら、俺のTシャツを握りしめていた…



不安だったんだ…

無理もない…





「沙和…」

「……!」


俺は沙和にわかるように、口を動かした。そして…



「誰にやられたの?」

「―――!」


沙和を真っ直ぐ見つめてそう言うと…沙和は俺から目をそらしたあと、また泣き出した…

俺は沙和の頭をポンと撫で、

「いいよ…言いたくないなら…」とつぶやく…


沙和は泣きながら俺に抱きついてきて、俺は沙和の背中をさすった……





「奏っ!どーしたんだよ…………あ!沙和っ」

「沙和ちゃん!」


後ろから、隼人と修也の声が聞こえる。

俺は沙和を抱えて立ち上がった。
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