君の声がききたい
「メーシー!飯くれー」




あたしにじゃれついてくる隼人。



「出前でいい?」

「いいよ」


電話の横の、出前のチラシがはさまったファイルを出すあたし。

その間も、隼人はあたしにじゃれついてくる。



なんか猫みたい…




「なにがいい?ピザ?ラーメン?」

「…うーん」

「決めていいよ」

「・・・」

「ちょっとっ!なにして…」


じゃれついてきたのをいいことに、隼人はあたしの服に手を入れてきた。



「ハハ、冗談だよ冗談」

「笑えないよっ」


笑う隼人に、顔を赤くするあたし。



なんだかいいコンビ。

そう思った。



あたしはきっと…隼人の前なら泣けるし・・

甘えられるし…

いつかは体も許せるだろう…
< 307 / 314 >

この作品をシェア

pagetop