君の声がききたい
きっと隼人も一緒だ。



こうやって、あたしにじゃれついてくる隼人は…

あたしにだからしてくれるんだと思う…




そう思うと、

無性に嬉しかった。





「ハル…明日カラオケ行こうぜ」




「いいよ」

「ハルの前なら、恥ずかしがらずに歌えるからな♪」

「…………」


あたしもだよ。




ずっとおまけだったあたし。



だけど隼人の前でだけ、


脇役から主人公になれるんだ…




隼人なら…

きっとあたしをお姫様にしてくれる…



そしてあたしも、




きっと隼人を王子様にしてあげるから…







< 308 / 314 >

この作品をシェア

pagetop