HERO
馬鹿だけど、種類の違う馬鹿だ。


何か、面白い。



「いいよ、別に。どうせ行くとこないし」



そう、私には行くとこなんてない。



全部捨ててやったから。



「よし、そうと決まったらすぐ行こう」


そう言って、その男は歩き出した。



だけど急に立ち止まって、私の方へ振り返る。



「あ、でもさ」


「何よ」



「もったいないな、この状況」


そう言って彼は笑った。




「せっかく脱いだんだし、俺とやっちゃうか」



そして、今にいたる。
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