HERO
次の日になっても、頭痛は治らなくて。


心の穴だって、埋まらなかった。



様子を伺いに部屋に入ってきたわんこには、頭痛はよくなったと嘘をついた。



もうこれ以上、余計な心配をしてほしくなかったから。


頭痛のことも、昨日のことも。



だから、何事もなかったように、もう大丈夫だって言った。



なのに。



「でも、あんまり大変な仕事はまだしないほうがいいよ。今日の仕事、ちょっと大変だから、うーん...美亜さんはティッシュ配り!」



なんて、思い切り余計な心配をされてしまった。



大体、ティッシュ配りって...。
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