HERO
「何だかいい匂いですね」



そう言って、寝癖全開で部屋から出てきたとーま。


ちらりと私をみたけど、すぐに視線を逸らす。



言いたいことがあるなら、言えばいいのに。


きっと昨日の一件で、本当はとーまだっていろいろ言いたいことがあったはず。



それでも何も言わないのは、多分、わんこがとーまに何か言ってくれたから。



別に私は、何を言われたって気にしないのに。



「ごめんね、とーまの分はないよ」


「とーまの分は、じゃなくて、とーまと俺の分も、でしょ」


「イエローの分もないんですか。自分と美亜さんの分だけとは...何と言ったらいいのでしょうか」



やっぱり次回からは、みんなの分をお願いしますよ、わんこさん。
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