HERO
何をしてるのかと、まじまじとそれを見る私。


同じような感じの、そいつ。



それを気にもせず、撮り続けるとーま。


それを見てるわんこ。



「いい加減にしろよ」


ついに怒りを感じたそいつは、私から離れてとーまに近づいた。



「とーま!逃げて」


私が必死に声をかけたにも関わらず、とーまはあっけなく胸ぐらを掴まれていた。



でも、その前に。


何とも素晴らしい連携で、とーまの持っていたケータイは宙を舞って、わんこの手元へ落ちた。



「そんなことしていいんですか、動画、知り合いの刑事に渡してもいいんですよ」


とーまは本気だ、目が、怖い。
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