HERO
にこへらして私を見てるわんこの隙をついて、キスをする。



こういう気持ち、忘れてたから。


余計に幸せに感じられるし、余計に恥ずかしい。



そして何よりも、胸がいっぱいだ。



「ねえ美亜さん」


「なに」


「俺もね、こう見えても立派な男だから」


「だから?」


「あんまり、そういう可愛いことしないで」



いやむしろ、私も言わせてもらいたい、そういうことさらっと言わないで。


本当に窒息死するから。



「ば、馬鹿じゃないの」


「馬鹿は美亜さんだよ」



いやいや、馬鹿とか君に言われたくないんですけど。
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