HERO
「単純なのは、美亜さんの方だ」



なんてわけのわからないことを言って、わんこは私にキスをした。


予想外の出来事に、困惑する私。



え、ちょっと待って。


何この状況、全く意味がわからないんですけど。



キスしてる間に、きれいな流れでわんこの上にいたはずの私が、今度はわんこの下にいる。


待って、一回考えよう。



さっきの言葉、まさか本気にしたわけじゃないよね?


仕返しのつもりで、わんこにはできないと思って言ったのに。



嘘でしょ。



ようやく唇を離したわんこは、ジッと私を見ていた。



「単純なのはわんこでしょ」


「この答えを出したのは、美亜さんだよ」



待って、全然ついていけないんだけど。


答えって何?



さっきの私の言葉、悩みの解決法だと本気で思ってる?
< 330 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop