HERO
「あ...もしもし?」


「...美亜さん?」



恐る恐る話し出すと、わんこは一言だけで私だとわかってくれた。


でも今は、そんなことで浮かれてる状況じゃない。



ブルーが、まだ冷たい顔で私を見下してた。



そんなことあるわけないって、言ってもらうだけ。


信用してるんだよ、わんこのこと。



「あのね、えっと...聞きたいことがあって」


「何?」


「わんこ、私に嘘ついてるの?」



もう少し、違う聞き方あったかな。


でも、頭の中がぐちゃぐちゃしててあんまり上手く考えられない。



ブルーが、口の端をあげてニヤリと笑ってた。


きっと私のことを、嘲笑ってる。
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