HERO
「どうでもよかったら、俺に頼んできたりしないでしょ」



そう、それが最大の謎。


理由が全然わからない。



「美亜さんのしてたこと、お母さん知ってるよ」



してたこと?


お金のために男と寝る生活を送ってたこと?


知ってたからって何だっていうの。



そんなことどうでもいいくせに。



「それを辞めさせてほしいって、頼まれた。美亜さんを、助けてほしいって」


「馬鹿じゃないの。そんなの、他人に頼むことじゃないし。それに誰のせいで...」



そこまで言って、母と目が合った。


意地でも逸らしてやるもんかと思っていたら、先に逸らしたのは母だった。
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