* 甘々な先輩 *
「あんま調子乗んな、凌平」
「なんだよっ!詩織ちゃん〜、
何で遥人なんかと付き合ってんの?
大変じゃない?」
大変……、うーん。
そんなに大変だと思ったことないな。
だって先輩、俺様だけど優しいし。
バイトの帰りも必ず迎えに来てくれたし。
「思ったことないですよ?
先輩は優しいしカッコイイですから」
そう言うと先輩は下を向いて
黙々と食べ始めた。
照れてる……?
「遥人が優しい〜?ありえねーっ!」
「詩織には優しいんだよ。
いい加減しゃべってないで食べろよ」