そっと包まれて
彼の掌
「イヴに香奈の予定が空いてるなんて、俺って本当にツイてる!」


隣で寒そうに首をすくめて歩く隼人。


まだ学生気分が抜けきれていない無邪気な笑顔。


‥最近はアンタとばかりメールしてたんだもん。


イヴが空いてるなんて当たり前じゃん。


‥そんな可愛いげのない心の声とは裏腹に、優しく微笑む四歳年上の私。
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