恋。ときどき雨



「・・・玲奈、今からバカなこと言うけど

 ちゃんと聞いてね」



「えっ・・・?」







「実は私、変な力が・・・

 違う、障害だ。変な障害があるの」



「しょ・・・がい・・・・・・?」



「人の感情が、色として私の目に映るの」



「えっ・・・?」



「たまにいるの。まぁ、わからないと

 思うんだけど・・・」



「・・・・・・・・・・・・」



「そして、そのごくわずかな障害を

 持つのが、私と千里君」



「千里君も?」



「うん。やっぱり、同じ力を持つ同士

 仲良くなるんだよ」



「・・・・・・そう、だったんだ・・・」



「玲奈が私たちの関係を誤解してたのは

 知ってるよ。

 だけど・・・

 この障害を知られるのが怖かったの」



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