笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
新しいメンバーを迎えたバスケ部は活気に
あふれている毎日だった

わたしはキャプテン

みどりは副キャプテン

後輩に渇を入れながら
最後の大会に向けて
一生懸命頑張っていた

明日から始まる
ゴールデンウイーク

最後の大会目前の
バスケ部には
休みなんてないけど

『夏海、部活終わったら
すぐに教室に来て』

わたしに声をかけたのは男子バスケ部の
キャプテンだった

相沢凌だ

『今じゃダメなの?』

『ダメ』

『わかった』

わたしと凌は仲がいい

新入部員の1年生に
【凌先輩と夏海先輩は
付き合ってるって
本当なんですか?】
なんて聞かれたくらい

凌はバスケが上手い

生徒会長で頭もいい

おまけに結構イケメン

モテる代名詞が揃ってる

だけど、わたし達は
本当に友達だった

凌はわたしの明るさを
いつも誉めてくれて
【お前の明るさには
いつも救われるよ】
と言ってくれるんだ

大切な友達だった

いつもは3人で並んで
帰るけど今日はみどりがおばあちゃんの墓参りで部活を休んでいた

みどりが休んでる日に
呼び出さなくても…
< 10 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop