笑顔の向こう側 ～先生とわたしの軌跡～

そしてまた
みんなの輪に入った

わたしの手には
卒業証書と
いくつもの花束

そして、たくさんの
思い出

わたしは校舎を眺めた

こうやって先生は
これからもたくさんの
卒業生を見送るだろう

わたしは記念すべき
第一号

その中でも
特別でありたい

そう願った

この校舎に先生が
もう居なくても
ここはわたしと先生の
思い出の場所

先生との思い出が
いっぱい詰まっている

もう先生の授業は
受けられないけど
これからもっと
たくさんの事を
教えてもらおう

離れていても、大丈夫

わたしはずっと先生を
想っていられる

『夏海！』

呼ばれて我に返る

懐かしんでいる暇はない

みんなとの最後の
時間を楽しまなくちゃ