笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
わたしが降りたった駅で先生は待っていた

わたしの大好きな笑顔で

大きなわたしの荷物を
持つ先生の大きな手

恋しくてたまらなかった先生のぬくもり

初めて先生と海に行く

ドキドキしながら
わたしは先生の
手を握った

わたしの水着姿を
マジマジと見つめる
先生の瞳

初めて見る、先生の
泳いでる姿

何もかもがわたしの
心に刻まれた

『先生!』

そう呼んで
駆け寄ってくる女の子

わたしの知らない
先生の生徒

無駄な嫉妬心が湧く

『先生の彼女?』

その女の子達に囲まれた先生をわたしはただ
見つめる事しか
出来なかった

『そう、彼女』

先生がわたしを彼女だと紹介してくれた事に
安心する

でも、その後の会話は
よく覚えていない
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