笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
わたしにはわかる

たくさん話している
女の子達の輪の中に
1人だけ、先生を
見つめている
女の子が居た事を

きっと先生を好きな子

その子にとっては
わたしはすごく
邪魔な存在で
居なくなって欲しいと
思われているはず

そして、一番見たくない光景だったに違いない

その子の目は、涙を
必死でこらえている
ように見えた

わたしが先生を
好きになったように
他の誰かが先生を
好きになる

自然な事

でもそれは
わたしにとっては
一番自然であって
欲しくない事

先生は気付いているの?

その子の気持ち

その子に勇気が
あるのなら、先生に
果敢にアタックするはず

先生の気持ちは
揺らがないって
言い切れる?

先生に会いに来た事を
少しだけ後悔した

会いたくて
たまらなかった
はずなのに

そんな現状を
見たくはなかった

こうなる事
わかっていたはず
だったのに

その子の気持ちを
考えたら…

ショックで今日は
泣き明かすかもしれない

傍で慰めてくれる
大切な親友は居る?

ごめんね

こんなわたしが彼女で
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