笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
放課後、3人でいつものファーストフードに居た

みどりも何かを感じて
いたのか、いつもの
様子じゃなかった

『俺さ、かおりと
別れたんだ』

わたしは、持っていた
ポテトを、落として
しまった

『え?嘘でしょ?』

みどりが聞く

『そんな嘘ついて
どーすんだよ』

凌は、ため息混じりに
言った

いつもと変わらない
様子の凌

本当は、辛くて
たまらないはずなのに

『理由は?』

『他に好きな奴が
出来たんだってさ。
最近様子がおかしくて
問い詰めたら
そんな事言われてさ』

凌は軽く笑みを浮かべた

でも、ジュースを
持つ手に、力が
入っていたのを
わたしは見てしまった

『凌、大丈夫?』

わたしが聞くと、凌は

『わかんねぇ』

とだけ呟いて
頭を抱えた
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