あくしゅ。
「これ、私の連絡先です。

 受け取ってください」


里美は両手で名刺を受け取った。


「こうして里美さんと出会えて

 嬉しかったです。

 またイベントでご一緒出来る様に

 私の連絡先どうぞ」


葵の気持ちがとても嬉しく、

笑顔になった。


「ありがとうございます。

 是非、また一緒に!」


「はい!」


そういうと2人は最寄り駅へと歩き始めた。


会場の窓には、

そんな2人の姿を

優しい目で見つめる影があった。


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