初恋-はつこい-
「真由、終業式終わったよ」


花帆の声で

ようやくずしりと重い身体を

動かす。


「んもう、大丈夫?

 心配だよ、すっごく」


真由の体を支えながら

花帆が心配そうに真由の顔を見る。


「大丈夫だよ、花帆。

 心配しないで」


引きつった笑顔をしながら

真由は言った。


そして真由は花帆と一緒に

蒸し暑い体育館を出た。


真夏だというのに

外の空気がとても気持ちいい。


汗ばんだシャツを

ばさばさとさせながら

ゆっくりと教室に向かう。


ドン―――



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