初恋-はつこい-
真由は枕元に用意していた

袋を手にし、

圭輔に差し出した。


「こ、これ。香坂君に……」


顔から火が出そうなほど

緊張しながら言う。


すると圭輔は、

「ありがとう」

と言って、

真由から袋を受け取ってくれた。


真由は嬉しさと緊張を

隠しながら少し早口で、

「あのね、奈良に行った時、

 素敵なお土産を見つけて。

 だからね、

 香坂君に買ってみたの」

と説明した。


圭輔はゆっくりと袋を開け

中身を取り出した。


真由が一目惚れして買ったもの。



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