初恋-はつこい-
「おい、お前。やめろ」


圭輔は玲子を

体から強引に離す。


頬を膨らませながら

玲子は自分の席へと戻った。


「ごめんね、土屋君……」


真由が謝ると

勇二は首を左右に振り、

「謝るなよ」

と小さく呟いた。


そして真由をしっかりと

見つめながら、

「俺は菅野が振り向くまで

 諦めねえから」

と言い、視線を机へと向けた。




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