初恋-はつこい-
真由の目に映ったのは

待ちわびていた

圭輔の姿ではなく、

見慣れない

私服姿の勇二だった。


「つ、土屋君……」


告白を断ったあの日から、

真由は意識的に

勇二の視線から

避けるように過ごしていた。


まさか、元旦に、

しかも圭輔との初詣の為に

着付けた着物姿で

会うとは思わず、

真由はその場を

どうしたらいいのか分からず、

ただただ呆然としていた。


勇二は鮮やかな着物姿の

真由に見とれ、

ほんのりと頬を赤く染めていた。



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