初恋-はつこい-
「そうだ。

 今日、放課後に委員会があるね」


「え、そうだっけ……」


真由はこれらの事で

すっかり委員会がある事を忘れていた。


「そうだよ。

 この間は簡単に終わったけど、

 確か今日は当番の順番とか

 決めるんじゃないかな」


委員会。


圭輔と同じ空間にいられる。


真由は圭輔と一緒にいられる嬉しさが

じわじわこみ上げてきた。


それと同時に玲子の存在を思い出し、

真由の背筋がぞっとするのを感じた。


また玲子に何かされるのではないか

という恐怖が、

圭輔に会える喜びをかき消していった。


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