Sweet Life

其の二




「た、たつき…」


逃れようとするんだけど


「前に言ったろ、一緒に入るって」


「……」


「菜摘」


「は、恥ずかしいよ」


だって確かに一度はそういうことをしたけど…その時、樹は見なくていいって。

だから…


「フッ 俺のオールヌード見んの初めてだもんな」


「たつき~」


どこ見ていいのか分からないから樹の顔だけを。


「そんな目で見んな」


「えっ?」


そんな目でって言われても


「情けない困りきったような目」


『困りきったような』ではなく困りきってるんです。


「菜摘」


「うん?……ゥゥゥン」


唇が重なった。


樹の舌は私の口内を甘く探っている。


舌をつつき…絡め…


やだ、変な気分


気がつくと樹の手は私の胸を


唇を離し


「たつき…」


「ん?」


樹の唇が私の胸に


「ン…ハァ…た、たつきってば」


「どうした?」


顔を上げ


「ん?」


ニヤニヤしてるし


「こ、此処じゃ嫌だ」


「ん?」


「の、逆上せる」


いくら露天でもお湯と樹で逆上せるよ。


「フッ 分かった」


「キャッ!」


抱き上げられお風呂場を出る。


バスタオルでくるまれベッドへ―



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