Sweet Life



「分かりました。真面目に一心不乱に勉強に勤しみたいと思います」


「何か…ふざけてないか?」


「いえ、私は至って真面目ですので…先生」


「ん?」


「私はこれから勉強に励まねばなりませんので…暫く私に触れるのはNGと言うことで」


「…はぁ?」


フフン、此処で一矢報いねば。


「樹に触れられるとそっちに気がいっちゃって勉強に身が入らないのよ。私としても寂しいけど…そこはテストの為だもん。我慢するから樹もね」


「お前、嫌がらせか?」


眉間にシワが入って機嫌が悪く怖いけど…此処でひるんではいけない。


「め、滅相もない」


「……」


「……」


「分かった。試験が終わるまでお前に触れない、キスもしない。それでいいんだな」


「あ、う、うん」


えっ?この条件飲んじゃうの?


「俺も禁欲生活送るんだから…頑張って勉強しろよ。いいな」


「……」


樹の顔が…怖い。


禁欲生活って…それって逆に欲求不満とかになって余計に私を苛めるんじゃ…



―――


――





その予感は見事にはまり私は毎日地獄の勉強漬けになった。




†††





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