Sweet Life



「で、どうなったの?」


「これから行くって言った」


へっ?


「だ、駄目だよ。樹のお父さん達」


今9時過ぎ。


樹のご両親が着くのは10時過ぎ。


ホテルに着くのが11時過ぎになると思うんだけど。


到着して私達がいないのは不味いんじゃないですか?


「菜摘、親父さんに電話してホテルじゃなくローラの店に来てもらうように言え」


「えっ?」


「お袋さんにも見てもらう方がいいだろ」


「……」


そ、そうだよね。


「うん、分かった」


お父さんに連絡を入れて


「じゃあ行くか?」


「うん」


ホテルを出てローラの店へ


タクシーで…ロンドンタクシーだよ、ロンドンタクシー


何故かテンションの上がる私に冷ややかな眼差しが。


い、いいんだもん。


私はロンドンを楽しむんだもん。



ローラの店に着いて


「ナツミ、タツキ いらっしゃい」


「こんにちは」


ローラとハグして



「じゃあ試着してもらおうかしら」


「はい」


着いて来ようとする樹に


「樹は駄目よ」


「何で?」


「お父さん達が見るのは構わないけど樹は駄目!明日の結婚式のお楽しみ」


「……」


「ねっ」


「チッ 仕方ねえな」


諦めた。


その私達を見てローラがクスクス笑ってる。



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